2017年04月22日
【No.1504】ジュゴンのかりゆしウェアをデザインするために
来年のジュゴンをモチーフにしたかりゆしウェアを作るために、
デザインをしてくれる皆さんと一緒に辺野古を訪れました。
ジュゴンのかりゆしウェアは、このジュゴンの棲む辺野古の美しい海を守ろうという思いで
毎年製作を続け、今年で13年目を迎えます。デザインする際も、イメージだけでデザインを
するのではなく、一緒に現地を訪れて、体感してからデザインをしてもらうようにしています。

今回は船と陸から辺野古、大浦湾の海を見て来ました。
(ちなみに、3年前のデザインをする時に訪れた場所は、すでに新基地建設の作業エリアに入っていて、
今回船で近づく事もできませんでした)

そして、今辺野古で起きている現状もお聞きしてきました。
ここは、美しい自然、生活する人々、新基地建設の事など、
様々な要素が混在している場所です。

毎年、デザイナーさん達がとっても素敵なデザインをしてくれていますが、
それそれのデザインの奥には、この地域の事、デザイナーさんが見て感じたコト、
そして、ゆいまーる沖縄の沖縄に対する思いが詰まっています。
デザインをしてくれる皆さんと一緒に辺野古を訪れました。
ジュゴンのかりゆしウェアは、このジュゴンの棲む辺野古の美しい海を守ろうという思いで
毎年製作を続け、今年で13年目を迎えます。デザインする際も、イメージだけでデザインを
するのではなく、一緒に現地を訪れて、体感してからデザインをしてもらうようにしています。

今回は船と陸から辺野古、大浦湾の海を見て来ました。
(ちなみに、3年前のデザインをする時に訪れた場所は、すでに新基地建設の作業エリアに入っていて、
今回船で近づく事もできませんでした)

そして、今辺野古で起きている現状もお聞きしてきました。
ここは、美しい自然、生活する人々、新基地建設の事など、
様々な要素が混在している場所です。

毎年、デザイナーさん達がとっても素敵なデザインをしてくれていますが、
それそれのデザインの奥には、この地域の事、デザイナーさんが見て感じたコト、
そして、ゆいまーる沖縄の沖縄に対する思いが詰まっています。
2017年04月16日
【No.1503】経営と沖縄にとって最大のリスク
北朝鮮とアメリカの関係が緊迫しています。
この状況にあわせて、沖縄の米軍基地では有事を想定した動きがみられます。
最近の報道を見て、2001年の恐ろしい記憶が蘇りました。
この新聞記事は、2014年5月9日の琉球新報に掲載されたインタビュー記事です。

2001年9月11日の米国同時多発テロ以降、「沖縄は米軍基地があるので
テロの標的にされるのではないか」という事で、観光客のキャンセルが続出し、
沖縄観光は大ダメージを受けました。
当時、「沖縄は安全」というキャンペーンが大々的に行われました。
しかし、このインタビューで話したように、僕はむしろ沖縄は基地があるから危険だと思うのです。
とにかく沖縄に米軍基地が存在が、観光が大きな産業である沖縄県、
そして、観光業に携わっている僕らのような会社経営にとって最大のリスクです。
米軍基地については抑止力の話が出ます
(そもそも「抑止力」という言葉が一人歩きしすぎて、本質的な議論になっていないとは思いますし、
僕自身、国の防衛自体は否定はしません)が、
この抑止力の事を言うのであれば、なぜ米軍基地の大部分が沖縄に集中しているのか。
ここに沖縄の地理的な特性だけではない、別の問題があると思います。
この状況にあわせて、沖縄の米軍基地では有事を想定した動きがみられます。
最近の報道を見て、2001年の恐ろしい記憶が蘇りました。
この新聞記事は、2014年5月9日の琉球新報に掲載されたインタビュー記事です。

2001年9月11日の米国同時多発テロ以降、「沖縄は米軍基地があるので
テロの標的にされるのではないか」という事で、観光客のキャンセルが続出し、
沖縄観光は大ダメージを受けました。
当時、「沖縄は安全」というキャンペーンが大々的に行われました。
しかし、このインタビューで話したように、僕はむしろ沖縄は基地があるから危険だと思うのです。
とにかく沖縄に米軍基地が存在が、観光が大きな産業である沖縄県、
そして、観光業に携わっている僕らのような会社経営にとって最大のリスクです。
米軍基地については抑止力の話が出ます
(そもそも「抑止力」という言葉が一人歩きしすぎて、本質的な議論になっていないとは思いますし、
僕自身、国の防衛自体は否定はしません)が、
この抑止力の事を言うのであれば、なぜ米軍基地の大部分が沖縄に集中しているのか。
ここに沖縄の地理的な特性だけではない、別の問題があると思います。
2017年04月02日
【No.1502】「シマノネ」について /島の根っこに触れるきっかけづくり
新たにリリースした新ブランド「シマノネ」のお話し。
今回は、コンセプトのキーワードでもある「島の根っこに触れるきっかけづくり」
について。
このプロジェクトがスタートした当初、県立芸大の先生、学生、
関係者が集まったミーティングで、今回製作するデザインのテーマについて議論しました。

ゆいまーる沖縄として表現したいこと、学生みんなが感じていること、やってみたいこと・・・
沖縄らしさって何なんだ??
流通、学生、デザイナー、それぞれの立場から様々な意見が出ましたが、
なかなかまとまりません。
みんなで集まって議論、
またそれぞれで考えて、また集まる、
何度も何度も議論を重ねて、ようやくデザインのキーワードがみえてきました。
沖縄の人が大切にしてきたもの
これから大切にしていきたいもの
沖縄の佇まい
沖縄が本来持っている考え方や価値観
文化という根っこ
伝統への入口
・
・
・
時代の流れの中で変化してきた沖縄。
そして、これから大きく変化しようとしている沖縄。
でも、自然や文化、そしてこの島の人々の想いといった
変わらない沖縄もある。
そんな大切にしていきたい「島の根っこ」に触れるきっかけに
このブランドがなってくれれば・・・
こうして「シマノネ」というネーミング、コンセプトが出来上がりました。

*シマノネはこちらで購入できます。
■ゆいまーる沖縄 本店
南風原町宮平652
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/fs/yuimarluweb/c/storageandlab
■ゆいまーる沖縄 本店 オンラインショップ
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/fs/yuimarluweb/c/shimanone
■デパートリウボウ 2F lalala street (〜4月10日まで)
今回は、コンセプトのキーワードでもある「島の根っこに触れるきっかけづくり」
について。
このプロジェクトがスタートした当初、県立芸大の先生、学生、
関係者が集まったミーティングで、今回製作するデザインのテーマについて議論しました。

ゆいまーる沖縄として表現したいこと、学生みんなが感じていること、やってみたいこと・・・
沖縄らしさって何なんだ??
流通、学生、デザイナー、それぞれの立場から様々な意見が出ましたが、
なかなかまとまりません。
みんなで集まって議論、
またそれぞれで考えて、また集まる、
何度も何度も議論を重ねて、ようやくデザインのキーワードがみえてきました。
沖縄の人が大切にしてきたもの
これから大切にしていきたいもの
沖縄の佇まい
沖縄が本来持っている考え方や価値観
文化という根っこ
伝統への入口
・
・
・
時代の流れの中で変化してきた沖縄。
そして、これから大きく変化しようとしている沖縄。
でも、自然や文化、そしてこの島の人々の想いといった
変わらない沖縄もある。
そんな大切にしていきたい「島の根っこ」に触れるきっかけに
このブランドがなってくれれば・・・
こうして「シマノネ」というネーミング、コンセプトが出来上がりました。

シマノネは、ずっと大切にしていきたい「島の根っこ」のこと。
沖縄の自然や文化、想いをそれぞれのデザインに込め、
いつもの暮らしの中で、「島の根っこ」に触れるきっかけをつくります。
沖縄の自然や文化、想いをそれぞれのデザインに込め、
いつもの暮らしの中で、「島の根っこ」に触れるきっかけをつくります。
*シマノネはこちらで購入できます。
■ゆいまーる沖縄 本店
南風原町宮平652
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/fs/yuimarluweb/c/storageandlab
■ゆいまーる沖縄 本店 オンラインショップ
http://www.yuimarluokinawaweb.jp/fs/yuimarluweb/c/shimanone
■デパートリウボウ 2F lalala street (〜4月10日まで)
2017年04月01日
【No.1501】「シマノネ」について/その① デザインを沖縄の資源に
新ブランドの「シマノネ」をリリースしました。
今回は沖縄県立芸術大学とのタイアップによって7月から企画をスタートさせ、
約9ヶ月間でリサーチ、デザイン開発、コンセプト決定、試作、販売と、
これまでのスタイルからすると、かなり駆け足で動いてきました。

このシマノネについて、僕の思いや考えを数回に分けてお伝えしたいと思います。
今回はその①、「デザインを沖縄の資源に」です。
物的資源が乏しい沖縄。
これは、沖縄に限ったことではなく、世界を見ればそのような国や地域はたくさんあります。
以前行ったフィンランドも同様です。
そんな中、この国ではデザインを国策として力を入れてきた歴史があります。
フィンランドで見たブランドや、取り組みについて現地の方にお話しを聞いた時に、
沖縄でもデザインを資源として活かしていく事は、今後更に必要だと感じました。
豊かな自然、今も残る精神文化。
それらとつながる生活文化。
そして、染織、漆、やちむん、ガラス、金細工など、
工芸の職人達は、作り手であると同時に、ある意味デザイナーでもあります。
これらを沖縄の資源ととらえ、デザインというキーワードで紡いでいきたいと思います。
なので、シマノネは沖縄をテーマにした雑貨ブランドではありません。
沖縄から発露したデザインを、様々なモノやコトに活かしていくデザインプロジェクトです。
今回、未来の沖縄のデザイン業界を担う沖縄県立芸術大学の学生みなさんが
とっても素敵なデザインを創ってくれ、さらにデザイナーの山本愛子さんに、
学生のデザインを製品化に向けた監修をしていただきました。

今後これらのデザインがさらにどう活かされていくのか。
ぜひご期待ください!
*4月10日まで、那覇市のデパートリウボウさん2F lalala streetで、
シマノネの企画を開催していますので、ぜひお越し下さい!

今回は沖縄県立芸術大学とのタイアップによって7月から企画をスタートさせ、
約9ヶ月間でリサーチ、デザイン開発、コンセプト決定、試作、販売と、
これまでのスタイルからすると、かなり駆け足で動いてきました。

このシマノネについて、僕の思いや考えを数回に分けてお伝えしたいと思います。
今回はその①、「デザインを沖縄の資源に」です。
物的資源が乏しい沖縄。
これは、沖縄に限ったことではなく、世界を見ればそのような国や地域はたくさんあります。
以前行ったフィンランドも同様です。
そんな中、この国ではデザインを国策として力を入れてきた歴史があります。
フィンランドで見たブランドや、取り組みについて現地の方にお話しを聞いた時に、
沖縄でもデザインを資源として活かしていく事は、今後更に必要だと感じました。
豊かな自然、今も残る精神文化。
それらとつながる生活文化。
そして、染織、漆、やちむん、ガラス、金細工など、
工芸の職人達は、作り手であると同時に、ある意味デザイナーでもあります。
これらを沖縄の資源ととらえ、デザインというキーワードで紡いでいきたいと思います。
なので、シマノネは沖縄をテーマにした雑貨ブランドではありません。
沖縄から発露したデザインを、様々なモノやコトに活かしていくデザインプロジェクトです。
今回、未来の沖縄のデザイン業界を担う沖縄県立芸術大学の学生みなさんが
とっても素敵なデザインを創ってくれ、さらにデザイナーの山本愛子さんに、
学生のデザインを製品化に向けた監修をしていただきました。

今後これらのデザインがさらにどう活かされていくのか。
ぜひご期待ください!
*4月10日まで、那覇市のデパートリウボウさん2F lalala streetで、
シマノネの企画を開催していますので、ぜひお越し下さい!

2017年03月26日
【No.1500】工芸業界の未来へ向けた取組み
先日は県庁で「沖縄県工芸産業振興審議会」がありました。
沖縄県の工芸に関する今後の施策について、
県の作成した施策に対して意見を出す委員として参加させていただいています。

今期3回この審議会がありましたが、
僕からは、、
・作り手の工房運営改善に向けた取組み
・危機に瀕している、琉球藍の生産に対する対策
・工芸と観光をリンクさせ、県外からファンやバイヤーを集めつつ、その取組みを通じて
沖縄の人達にも工芸に触れ、その価値を再認識してもらう「沖縄工芸ウィーク」のような
業界団体等の枠を越えた企画の実施
などなど、、細かな部分はたくさんありますが、
いくつか意見と提案をさせていただきました。
業界としても行政の支援に頼りすぎてはいけないと思っていますが、
特に作り手の規模が小さい沖縄では、1つの工房では対処できない事、
業界全体の底上げについては、行政の取組みは重要になってきます。
今はブームになっていて、沖縄工芸も生産が追いつかないくらい元氣ですが、
この状況は長くは続きません。
しかも、供給が追いついていない状況にもかかわらず、作り手の収益性が厳しい
現状も変わっていません。
よくありがちな商品開発とかPR、販路拡大ではなく、
民間と行政の本質的な取組みが益々重要になってきます。
沖縄県の工芸に関する今後の施策について、
県の作成した施策に対して意見を出す委員として参加させていただいています。

今期3回この審議会がありましたが、
僕からは、、
・作り手の工房運営改善に向けた取組み
・危機に瀕している、琉球藍の生産に対する対策
・工芸と観光をリンクさせ、県外からファンやバイヤーを集めつつ、その取組みを通じて
沖縄の人達にも工芸に触れ、その価値を再認識してもらう「沖縄工芸ウィーク」のような
業界団体等の枠を越えた企画の実施
などなど、、細かな部分はたくさんありますが、
いくつか意見と提案をさせていただきました。
業界としても行政の支援に頼りすぎてはいけないと思っていますが、
特に作り手の規模が小さい沖縄では、1つの工房では対処できない事、
業界全体の底上げについては、行政の取組みは重要になってきます。
今はブームになっていて、沖縄工芸も生産が追いつかないくらい元氣ですが、
この状況は長くは続きません。
しかも、供給が追いついていない状況にもかかわらず、作り手の収益性が厳しい
現状も変わっていません。
よくありがちな商品開発とかPR、販路拡大ではなく、
民間と行政の本質的な取組みが益々重要になってきます。
Posted by ゆいまーる沖縄社長 鈴木修司 at
08:49
│Comments(0)
2017年02月19日
【No.1499】ゴミを作らない
昨日、出張先の東京から戻りました。

今回も展示会やショップなどをまわると、
以前ある方から言われた、
「ゴミになるようなモノをつくってはいけない」
という言葉を思い出します。
ただでさえモノがあふれている時代。
とにかくゴミは作らない。
社会に対して意味のあるモノを作る。
そして、モノづくりを越えた動きへ。
まだまだ道半ばだけど、一歩ずつ前進させます。

今回も展示会やショップなどをまわると、
以前ある方から言われた、
「ゴミになるようなモノをつくってはいけない」
という言葉を思い出します。
ただでさえモノがあふれている時代。
とにかくゴミは作らない。
社会に対して意味のあるモノを作る。
そして、モノづくりを越えた動きへ。
まだまだ道半ばだけど、一歩ずつ前進させます。
2016年12月25日
【No.1498】南風原花織の伝産指定
先日、南風原花織が国の伝統的工芸品の指定を受ける見込み、という記事が出ました。
この数年間、申請に向けた動きをしていたという事は聞いていたので、
本当に良かったです!

今、ちょうど他のジャンルで伝産指定に向けた取組みに関わっているのですが、
必ずしも指定を受ける事が産地にとってプラスになるとは限らないなと感じています。
その一番の理由は、「変化ができなくなる」という事です。
伝産指定されると、原材料や製法が指定されてしまうので、
それ以外の要素が入ってくると、「●●織」とか「●●焼」といえなくなってしまうのです。
本来、変化してきたからこそ現在まで残ってきた工芸品。
そもそも伝産指定の制度は、「文化財」としてではなく、「産業化」する事が目的ですから、
変化し続けるのはなおさらです。
ただ、今の時代、各産地の伝統的な技術、技法を継承していく事も必要です。
その時に、こういった制度の活用も大事だと思います。
守る事と、変化すること。
僕が関わっている動きも、業界内でここをしっかり議論していきたいと思います。
2016年12月11日
【No.1497】変わりはじめてきましたね・・・
先日、ゆいまーる沖縄 本店で開催されたイベント。
ブルームコンセプト代表、自由が丘のニライカナイ店主でもある小山龍介さんと
スタッフの大城夢河さんにお越しいただき、「沖縄の新しい価値編集」
をテーマにお話ししていただきました。

今後、沖縄の価値をどう編集し、発信していくのか?
そのためには、表層部分ではなく、古層にまで深く掘り下げること。
モノの時代からコトの時代へ、
そして、いよいよココロの時代に入ってきたなと感じています。
日本でも明治以降の教育で、目に見えない事や、科学的に証明できない事は
ことごとく排除され、物質文明に突入していきました。
しかし、本来アジアは、精神文明がベースとなっている地域です。
中でも沖縄は、現在でもその価値観がまだ色濃く残っています。
沖縄がこれからどのに向かうのか?そのヒントの1つは、
これからやって来るココロの時代に向けた新たな価値編集と提供にあると思います。
ブルームコンセプト代表、自由が丘のニライカナイ店主でもある小山龍介さんと
スタッフの大城夢河さんにお越しいただき、「沖縄の新しい価値編集」
をテーマにお話ししていただきました。

今後、沖縄の価値をどう編集し、発信していくのか?
そのためには、表層部分ではなく、古層にまで深く掘り下げること。
モノの時代からコトの時代へ、
そして、いよいよココロの時代に入ってきたなと感じています。
日本でも明治以降の教育で、目に見えない事や、科学的に証明できない事は
ことごとく排除され、物質文明に突入していきました。
しかし、本来アジアは、精神文明がベースとなっている地域です。
中でも沖縄は、現在でもその価値観がまだ色濃く残っています。
沖縄がこれからどのに向かうのか?そのヒントの1つは、
これからやって来るココロの時代に向けた新たな価値編集と提供にあると思います。
2016年12月03日
【No.1496】新人研修へ
先日、新人研修で名護市辺野古へ行ってきました。

辺野古の浜、そしてテント村へ行ってお話しを伺ってきました。
ゆいまーる沖縄では、このほかにもウタキや現代版組踊に行くという
新人研修プログラムを組んでいます。
色々な視点から沖縄を知ってもらう。
もちろん個人の思想信条の自由はあるし、何らかの考えを強要する事はしません。
でも、ベースとなる考えは一致していないと、結局お互い永くは続きません。
という事で、この新人研修は、入社してから試用期間中に会社と働く人が
考え方や価値観にズレがないかを双方で確認する大切な時間なのです。

辺野古の浜、そしてテント村へ行ってお話しを伺ってきました。
ゆいまーる沖縄では、このほかにもウタキや現代版組踊に行くという
新人研修プログラムを組んでいます。
色々な視点から沖縄を知ってもらう。
もちろん個人の思想信条の自由はあるし、何らかの考えを強要する事はしません。
でも、ベースとなる考えは一致していないと、結局お互い永くは続きません。
という事で、この新人研修は、入社してから試用期間中に会社と働く人が
考え方や価値観にズレがないかを双方で確認する大切な時間なのです。
2016年11月27日
【No.1495】なぜ工芸に地域性が必要なのか
今日の沖縄タイムスの特集記事「沖縄を語る 次代への伝言」。
今回は染織家上原美智子さん。

朝から感動的な記事で、工芸がその地域で作られる意義がズバリ語られていた。
地域には、その地域の自然があり、歴史があり、社会情勢があり、
その中で生きている人がいる。
その人が作るモノには、地域独自の時代や社会が反映する。
ここに工芸の魅力があると思う。
だから、例えば沖縄で作られてきたものを他の地域で作らせたとしても、
見た目は同じような感じでも、本質的な中身は全然違う。
そのモノを商業に活用すれば、表面的な経済的数値は上がるかもしれないが、
地域の財産である文化力は低下していく。
今回は染織家上原美智子さん。

朝から感動的な記事で、工芸がその地域で作られる意義がズバリ語られていた。
地域には、その地域の自然があり、歴史があり、社会情勢があり、
その中で生きている人がいる。
その人が作るモノには、地域独自の時代や社会が反映する。
ここに工芸の魅力があると思う。
だから、例えば沖縄で作られてきたものを他の地域で作らせたとしても、
見た目は同じような感じでも、本質的な中身は全然違う。
そのモノを商業に活用すれば、表面的な経済的数値は上がるかもしれないが、
地域の財産である文化力は低下していく。
2016年11月19日
【No.1494】日々改善、日々進化
突然ですが、10年前のゆいまーる沖縄の事務所&倉庫の一部です。
スペースが狭かったというのもありますが、
かなり狭い中で、人と荷物ひしめき合う中で仕事をしていました。
あれから少しずつ改善を進めてきました。
整理整頓、作業の外注・・・コツコツ、コツコツと・・・
そして去年、ゆいまーる沖縄は引越をして、
倉庫や事務所を大きくリニューアルしました。
さらに最近では、社員が率先して改善活動を進めています。

ジワジワと社内が変わっていくのが分かります。
社員みんなの活動をみて、日々改善、日々進化させていく事の重要性を
改めて感じています。
2016年11月13日
【No.1493】パラダイムの変わり目の中で
先日、年に1回ある島の最大行事、種子取祭の奉納芸能に嫁が参加するため、
竹富島へ行ってきました。
嫁は竹富島がルーツという事もあって、僕も本当にお世話になっている島です。
約600年の歴史があるといわれる種子取祭。
表向きには、2日間の奉納芸能の時が有名ですが、実際は9日間も行われています。

毎回来る度に思うのですが、石垣島から船でわずか10分の場所に、
これだけの景観、祭事、暮らしが残っている事は奇跡だなと思います。
近代工業化社会、貨幣経済、物質文明・・・
これらのパラダイムシフトが起き始めている今、
僕らの意識や価値観はこれからどうシフトチェンジしていくのか?
真逆の精神文明にそのまま戻るという事はないと思うけど、
この島に根付いている精神性は、1つの重要なメッセージだと思っています。
2016年10月30日
【No.1492】創業者のお墓参りへ
昨日は創業者のお墓参りへ行きました。
毎年命日に合わせて行くのですが、
今年はどうしてもその日に県外へ行かなくてはいけないので、少し前の日程になりました。
いつものように、お墓周辺の掃除をして、
この地域の按司墓、門中墓、個人墓の順番でウートートーします。
最後にお墓の前でウサンデー(お供え物のお裾分けをいただく)します。

めまぐるしい毎日で、創業者の仏壇に手を合わせる時、
そして、この年1回のお墓参りの時が、創業の原点を再確認する大切な時間です。
毎年命日に合わせて行くのですが、
今年はどうしてもその日に県外へ行かなくてはいけないので、少し前の日程になりました。
いつものように、お墓周辺の掃除をして、
この地域の按司墓、門中墓、個人墓の順番でウートートーします。
最後にお墓の前でウサンデー(お供え物のお裾分けをいただく)します。
めまぐるしい毎日で、創業者の仏壇に手を合わせる時、
そして、この年1回のお墓参りの時が、創業の原点を再確認する大切な時間です。
2016年10月22日
【No.1491】機動隊員の差別発言の根本にあるもの
東村高江の米軍ヘリパットの建設現場で、機動隊員が抗議している人に対し、
「触るなくそ。どこつかんどんじゃボケ。土人が」、
そして別の機動隊員も「黙れ、こら、シナ人」という発言をした。
「土人」や「シナ」という言葉は明らかな差別用語で、この言葉を公務中の機動隊員が
使ったという事が大きな問題だ。
ただ、これはこの差別用語を使ったという表面的な事ではなく、
これまでの長い歴史の中にある、沖縄と日本の関係、
構造的な差別の構造から見ていかなければいけない。
ゆいまーる沖縄でも、以前の早朝勉強会で「人類館事件」について学んだ。

人類館事件は、1903年の第5回内国勧業博覧会(大阪)の学術人類館というブースで
「7種の土人」として、台湾先住民、朝鮮人、そして沖縄人らが見せ物として展示されたという出来事。
この時は、当然この展示自体だけでなく、抗議した沖縄でも他の民族と同列にするな、
という趣旨の意見もあった事が問題となった。
今回の機動隊員の暴言は、個別の発言にとどまらず、沖縄に対する構造的な差別が
表面化したものだと思う。
差別で恐ろしいのが、意識的なものだけでなく、無意識の差別もあるという事。
この事を認識しておかないと、沖縄と日本の溝は本当の意味で埋まらない。
そして、人類館事件であったように、差別は連鎖していく。
この差別の連鎖だけは絶対にどこかで止めなければならない。
「触るなくそ。どこつかんどんじゃボケ。土人が」、
そして別の機動隊員も「黙れ、こら、シナ人」という発言をした。
「土人」や「シナ」という言葉は明らかな差別用語で、この言葉を公務中の機動隊員が
使ったという事が大きな問題だ。
ただ、これはこの差別用語を使ったという表面的な事ではなく、
これまでの長い歴史の中にある、沖縄と日本の関係、
構造的な差別の構造から見ていかなければいけない。
ゆいまーる沖縄でも、以前の早朝勉強会で「人類館事件」について学んだ。
人類館事件は、1903年の第5回内国勧業博覧会(大阪)の学術人類館というブースで
「7種の土人」として、台湾先住民、朝鮮人、そして沖縄人らが見せ物として展示されたという出来事。
この時は、当然この展示自体だけでなく、抗議した沖縄でも他の民族と同列にするな、
という趣旨の意見もあった事が問題となった。
今回の機動隊員の暴言は、個別の発言にとどまらず、沖縄に対する構造的な差別が
表面化したものだと思う。
差別で恐ろしいのが、意識的なものだけでなく、無意識の差別もあるという事。
この事を認識しておかないと、沖縄と日本の溝は本当の意味で埋まらない。
そして、人類館事件であったように、差別は連鎖していく。
この差別の連鎖だけは絶対にどこかで止めなければならない。
2016年10月08日
【No.1490】多様人々、組織との関係づくり
先日は、現在進行している「ゆいまーる沖縄 × 沖縄県立芸術大学」
のプロジェクトミーティングでした。
(どんな取組みなのかは、タイミングをみて発表しますね!)

これまでは、流通、作り手という限られた関係者のみで事業を展開していました。
特に工芸業界は、かなり限られたステークホルダーで構成されています。
でも6年前に、沖縄のものづくりが新たな創造をし続け、価値を高めるためには、
もっと多様な人々、組織が有機的に繋がる必要があると思い、
ゆいまーる沖縄も少しずつ今までない繋がりを構築してきました。
そんな取組みの中でも、初めてとなる「学」との連携。
しっかりと結果を残して次に繋げていきたいと思います!
のプロジェクトミーティングでした。
(どんな取組みなのかは、タイミングをみて発表しますね!)

これまでは、流通、作り手という限られた関係者のみで事業を展開していました。
特に工芸業界は、かなり限られたステークホルダーで構成されています。
でも6年前に、沖縄のものづくりが新たな創造をし続け、価値を高めるためには、
もっと多様な人々、組織が有機的に繋がる必要があると思い、
ゆいまーる沖縄も少しずつ今までない繋がりを構築してきました。
そんな取組みの中でも、初めてとなる「学」との連携。
しっかりと結果を残して次に繋げていきたいと思います!
2016年09月30日
【No.1489】早朝勉強会でした
昨日は、ゆいまーる沖縄の早朝勉強会でした。
今回は、お金とシアワセについて。。

人類の大発明と言われる「貨幣」。
貨幣によって価値交換が効率化され、経済は大きく発展しました。
ただ、現代資本主義では、実態のない経済の広がりがあまりにも大きくなって、
そのひずみがいたるところで発生しています。
経済、お金(貨幣)とシアワセについて、、
この議論は今に始まった話ではありませんが、
沖縄は、沖縄らしいシアワセのスタイルを再構築して、
それを発信していく役割があると思っています。
今回は、お金とシアワセについて。。

人類の大発明と言われる「貨幣」。
貨幣によって価値交換が効率化され、経済は大きく発展しました。
ただ、現代資本主義では、実態のない経済の広がりがあまりにも大きくなって、
そのひずみがいたるところで発生しています。
経済、お金(貨幣)とシアワセについて、、
この議論は今に始まった話ではありませんが、
沖縄は、沖縄らしいシアワセのスタイルを再構築して、
それを発信していく役割があると思っています。
2016年09月28日
【No.1488】三線のブランド化いよいよ始動!
昨日は県産三線普及ブランド委員会の初会合でした。

いよいよ始動した三線のブランド構築。
僕は工芸の流通という立場から委員で参加させていただいたきましたが、
三線が置かれたモノづくりとしての生産現場は、
その他の工芸とよく似ています。
ブランドを構築していくにあたって、文化としての側面。
そして、同時に経済を同時にどうまわしていくのか。
「 文化と経済の調和 」
これが重要だと思います。
これから三線がさらに注目を集めていくのは間違いありません。
その時に、作り手が今よりも収益を上げられ、それによって後継者も増えていく
構造を作っておく必要があります。
この構造を作らないまま商品が注目を集め、モノがどんどん売れていくようになると、
産地が疲弊していきます。
その他の工芸業界もそうですが、ちょうど世代交代の時期に入っています。
残された時間はあと10年です。
工芸は単独で成り立つものではなく、
踊り、祭り、そして暮らしといった具合にすべて繋がっていきます。
この三線業界の活性化が、沖縄工芸、沖縄文化全体の活性化に繋がっていく事と
思います。まずは与えられた委員の役割で微力ながら貢献していきたいと思います!


いよいよ始動した三線のブランド構築。
僕は工芸の流通という立場から委員で参加させていただいたきましたが、
三線が置かれたモノづくりとしての生産現場は、
その他の工芸とよく似ています。
ブランドを構築していくにあたって、文化としての側面。
そして、同時に経済を同時にどうまわしていくのか。
「 文化と経済の調和 」
これが重要だと思います。
これから三線がさらに注目を集めていくのは間違いありません。
その時に、作り手が今よりも収益を上げられ、それによって後継者も増えていく
構造を作っておく必要があります。
この構造を作らないまま商品が注目を集め、モノがどんどん売れていくようになると、
産地が疲弊していきます。
その他の工芸業界もそうですが、ちょうど世代交代の時期に入っています。
残された時間はあと10年です。
工芸は単独で成り立つものではなく、
踊り、祭り、そして暮らしといった具合にすべて繋がっていきます。
この三線業界の活性化が、沖縄工芸、沖縄文化全体の活性化に繋がっていく事と
思います。まずは与えられた委員の役割で微力ながら貢献していきたいと思います!

2016年09月26日
【No.1487】次につなげるきっかけに!
昨日は、新たなプロジェクトの準備という事で、
南風原の観光協会のみなさんに、地域を案内していただきました。

以前も何度か来ている場所なのに、また新しい発見があります。
いやー 本当に奥深いトコロです!

地元の方が大事に大事にしてきたこの場所と取組み、、
このプロジェクトで次につなげるきっかけにしたい!
そんな思いで挑みます。
タイミングをみて発表しますのでお楽しみに!
南風原の観光協会のみなさんに、地域を案内していただきました。

以前も何度か来ている場所なのに、また新しい発見があります。
いやー 本当に奥深いトコロです!

地元の方が大事に大事にしてきたこの場所と取組み、、
このプロジェクトで次につなげるきっかけにしたい!
そんな思いで挑みます。
タイミングをみて発表しますのでお楽しみに!
2016年09月24日
【No.1486】新人研修 ウタキ編
昨日はゆいまーる沖縄の新人研修で、ウタキへ行きました。
1つは現在の会社がある南風原町宮平のウタキ。
そして2つめは、ゆいまーる沖縄の創業の原点でもある首里末吉のウタキです。
首里のウタキは、創業から続く会社のロゴマークにもなっています。

沖縄の持つ価値観のベースとなっている自然崇拝。
このウタキ訪問は、「新しい社員が入社しました」という挨拶でもあり、
ゆいまーる沖縄の経営目的の1つ
「琉球の文化・祈りに深く学びそれを事業にする」
を学ぶ大切な研修です。
1つは現在の会社がある南風原町宮平のウタキ。
そして2つめは、ゆいまーる沖縄の創業の原点でもある首里末吉のウタキです。
首里のウタキは、創業から続く会社のロゴマークにもなっています。
沖縄の持つ価値観のベースとなっている自然崇拝。
このウタキ訪問は、「新しい社員が入社しました」という挨拶でもあり、
ゆいまーる沖縄の経営目的の1つ
「琉球の文化・祈りに深く学びそれを事業にする」
を学ぶ大切な研修です。
2016年09月23日
【No.1485】100年
100年カレンダーなるものを購入しました。
自分の生まれた年からスタートするこのカレンダー。

気がつけば今年で40歳(まだかろうじて39歳です!)。
ゆいまーる沖縄に入社して19年。
最近、1日1日もっと大切にしようという思いが強くなってきた今日このごろ。
自分の生まれた年からスタートするこのカレンダー。

気がつけば今年で40歳(まだかろうじて39歳です!)。
ゆいまーる沖縄に入社して19年。
最近、1日1日もっと大切にしようという思いが強くなってきた今日このごろ。