【No.1539】 新人研修で辺野古へ

ゆいまーる沖縄社長  鈴木修司

2019年09月01日 09:47

ゆいまーる沖縄では、御獄(ウタキ)に行ったり、芸能を鑑賞したりと独自の新人研修を行っていますが、その中の1つに辺野古の視察があります。

先日も新入社員3名を連れて辺野古へ行きました。大浦湾に船を出してもらい、海上からサンゴ礁や新基地建設の現場を見てきました。



海上では、ちょうど海に土砂を投入するところでした。


研修の翌日、出張の飛行機から撮影した辺野古の様子。


この研修は、ゆいまーる沖縄の経営目的の1つ「琉球の自立を目指す」、会社理念の1つ「自然を畏愛(いあい)します」を考えるために行っています。

「琉球の自立」を考える時、自然こそ島の宝であり、それを軍事や利権等によって埋め立てるという行為は、世代を越えて語り継がれる愚行だと思います。

さらに、この工事によって投入される大量のお金。調査や警備の目的で防衛省が地元の漁船をチャーターするのですが、その費用が1日5万円。
これだけの金額になると、漁師さんにとっては漁に行くより割の良い収入になります。聞く所によると、このチャーターによって漁協の組合員も増えているとの事。



僕は漁師の方々を批判するつもりは全くありません。みなさんも生活があり、さらには漁協との関係、地域との関係など様々な葛藤もあって船を出している方もたくさんいらっしゃいます。

ただ、過去の例をみても、基地がらみの補助金や制度がある事によって(補助金や制度自体が必ずしも悪いわけではないのですが)地域に大きな施設を造り、その維持費で財政が苦しくなったケースがいくつもあります。また、今回のケースのように本業でない所で大きなお金が発生する事で、自分達のチカラで何かを生み出したり、創造するパワーが知らないうちに削がれてしまう事が、長期的にみて自立から遠ざかってしまっているように思えてなりません。


これは会社の代表である僕の考えですが、社員1人ひとりがこういった研修を通じて沖縄について、そして何ができるのかを考えてほしいと思います。


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